バイクのメンテナンスで比較的手軽に行えるのが、チェーンの清掃とテンションの調整です。
チェーンはこまめにメンテナンスしてあげないと、すぐに汚れがたまり、サビたり動きが悪くなったりします。
この記事では、初心者の方向けに必要な道具と手順について、モンキー125を使ってやり方を解説します。
メンテナンススタンドがあると便利
チェーンのメンテナンスではメンテナンススタンドがあると便利です。
メンテナンススタンドを使って後輪を地面から浮かせることで、効率よく作業ができます。
なくても作業は可能ですが、バイクを前後に移動させないといけないので、広いスペースが必要になります。
チェーンの清掃
チェーン清掃の頻度ですが、1,000km走行ごとor1ヶ月ごとくらいでやった方が良いです。
雨天時や海沿いを走った場合もチェーンが錆びやすいので、余裕があれば清掃したいですね。
清掃前のチェーンの写真です。
そこまでヒドくはないですが、ボチボチ汚れが溜まっています。
チェーンの後ろに新聞紙などを当てておきます。
こうすることで、汚れがホイールに飛び散るのを防げます。
最初にチェーンクリーナーを使います。
私はAZの安いやつをまとめ買いしています。
チェーンクリーナーをチェーン全周に吹き付けて汚れを浮かせます。
付属のブラシでこすって汚れを落とします。
ウエスで汚れを拭き取って清掃は完了です。
清掃が終わったら、チェーンに給油していきます。
超定番のワコーズのチェーンルブを使用します。
給油する箇所は、チェーンのプレートとプレートの間です。
面倒ですが1コマづつ給油していきます。
たっぷり給油しすぎると走行中に油が飛び散るので注意です。
奥のプレートとプレートの間も忘れずに給油します。
スプロケットにも1周チェーンルブを給油しておきます。
これでスプロケットの寿命も伸びます。
ついでにスプロケットの点検もしておきます。
スプロケットのトゲの部分が台形であれば問題ありませんが、以下の赤い線のようにトゲが尖ってきたら交換が必要です。
チェーンのテンション調整
チェーンのテンション調整の方法を解説します。
テンションの基準は車種によって異なりますが、オンロードバイクなら30mm前後、オフロードバイクなら30〜40mmが多いです。
モンキー125のテンション基準は30〜40mmです。
テンションの確認方法は、チェーンを下に押して
チェーンを上に押して
その振れ幅を測定します。
振れ幅を測定して基準外であれば調整します。
まず、左側の14mmのボルトをスパナでおさえて
右側の19mmのナットを緩めます。
ナットは完全に外さなくて、緩めるだけでOKです。
左右にある8mmのボルトを回すとテンションの調整ができます。
目盛りがついているので、これで左右均等にボルト回しますが…
かなりアバウトで心配なので、私は写真のように直接長さを測っています。
左右同じ長さに調整します。
あとは、もとどおりボルトを締めて終了です。
ここの19mmのボルトは59N•mのトルクで締めます。
後ろから見て、チェーンがまっすぐになっているか確認しておきます。
まとめ
たまにチェーンがサビサビのバイクを見ますが、チェーンが切れてしまわないか心配になります。
チェーンのメンテナンスを定期的に行えば
- 燃費が良くなる
- 乗り心地が良くなる
- チェーンからの騒音が小さくなる
などメリットが多数あります。
作業は簡単ですので、初心者の方もぜひ自分でメンテナンスに挑戦してみてください。
愛車にもより愛着がわくと思いますよ。
以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
テンションの調整は難しいですが、清掃だけならこちらもオススメです。
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